六然会の稽古日記

愛知県東郷町の剣道教室 「六然会」です。

六然会と忠恕(ちゅうじょ)

先日の稽古で山内先生が「忠恕(ちゅうじょ)」のことをお話されました。
ご存知の方もいるかとは思いますが、参考にまで。
古代中国の孔子論語の中の、里仁第四の十五の中に「子曰、參乎、吾道一以貫之哉、曾子曰、唯、子出、門人問曰、何謂也、曾子曰、夫子之道、忠恕而已無」とあります。
このままでは意味不明の人もいると思いますので、書き下し文(高校時代が懐かしい!)にすると「子曰わく、参よ、吾が道は一以てこれを貫く。曾子曰わく、唯。子出ず。門人問うて曰わく、何の謂いぞや。曾子曰わく、夫子の道は忠恕のみ」となります。
まだよく分からない人の為に現代語訳にすると「孔子曾子(曾参)におっしゃいました、「参よ、私の人生はたった一つの事を貫く事にある。」曾子は、「はい。」とだけ答えられました。孔子が出て行かれた後に弟子の一人が、「今のはどういう意味でしょうか?」と尋ね、曾子は、「先生の人生は真心を貫く事にあるのだ。」と答えられました。
要は、自分の良心に忠実であることと、他人に対する思いやりが深いという事です。